子宮全摘のための6日間の入院を終え、退院後の身体の様子や運動再開、仕事復帰についてご紹介します。
腹腔鏡だったので回復は早いものでした。
とはいえ、出血が続いているので無理せずゆっくり日常に戻しています。
体の調子は個人差がありそうですが、参考になれば!
退院後の身体の様子
6日間の入院を終えて退院。
「人の回復力ってすごいわ!」と元気にタクシーで帰宅しましたが、家に着いたらものすごい疲労感に襲われました。
食事をとる気力もなく、スープだけ飲みたいといった具合(病院ではモリモリ食べてた)。
1時間弱の移動でこの調子。
つい家にいると、いつものように動いてしまいがちですが、「セーブする」の気持ちで!
術後2週間目に結構な出血!
術後は、ナプキンがいらない程度の微量の出血が続いていました。
しかし、在宅で仕事復帰した2日目にいきなり生理並みの出血!(量は初日ぐらい)
これには焦りまして、朝イチで病院に電話したところ、「今から来られますか?」と・・
先生の見立ては次のようなものでした。
- 傷口からずーっと出血している感じではない
- 膣の中にくぼみがあって、そこに溜まっていた血が一気にでたみたい
- 今のところ再縫合するほどではない
「再縫合!!!そんな可能性もあるのか・・」とびっくり^^;
先生の話によると縫合した箇所で弱い部分があって、お腹側と膣側の両方から縫合してくださったようなんです。
そこからの出血みたいでした。
とりあえず問題ないと聞いて安心。
このあとは大きな出血はなく、少量の出血が2ヶ月半ほど続きました
軽い生理痛のような痛み
手術直後から軽い生理痛のような、弱い痛みが続いていました。
薬を飲むほどでもなかったので、病院では薬を飲んでいなかったんです。
ただ、ちょっと不快な感じ。
退院時に先生が「お守り代わりのロキソニン」を処方してくれたのを思い出し、「炎症を抑えてくれるかも」と飲んでみたんです。
2回ほど飲んだら軽い痛みすら消えて、快適に!
我慢せずにもっと早く飲んでおけばよかった 笑
手術のお腹の傷跡は、一回も痛くなることはなかったです。個人差かも。
皮膚の腫れが続く
皮膚が弱かったようで、点滴のテープや点滴チューブで皮膚が赤くなっちゃったんです。
看護師さんや先生も少しびっくりしていましたが、異常な感じではないので自然に治るのを待つことに。
痒くもなく、大きな問題はなかったのですが、おまただけが。。
会陰裂傷で縫ったせいか、おまたの腫れは続いていました。
かゆみが出るときもありましたね。
退院後の診察で塗り薬を処方してもらい、それが徐々に効いてきて、1ヶ月ほどして治癒!
会陰付近が赤く腫れたりしたので、不安になりましたが、結果バリトリン腺嚢腫とかでもなく、自然に治りました
お腹が少し苦しい
個人差がありそうですが、私は退院後もウエストを締め付けるようなゴムの服は着られなかったです。
退院して3日位は腹腔鏡のガスが気になって、横を向いて寝るのに枕を抱いて姿勢を安定させていました。
あと、ゆるゆるの洋服と、入院用に購入した2サイズ上の下着を愛用。
ちゃんとした服を着ても大丈夫になったのは、3週間ぐらい経ってからでした。
傷口に洋服を当てたくないという気持ちもありましたよ。痛くはなかったんですけどね。なんとなく・・
疲れがすごい
退院直後の3日間ぐらいは、少し散歩したら疲れがすごいし、微熱も出る状態でした。
「安静」の意味を理解。。
少し動いてぐったり寝るを繰り返していましたが、4日目から急に元気に!
とはいえ、2ヶ月近く経っても「もう動きたくない」ってぐらいに疲れがでることが何度かあります。
傷口の癒着
お腹の傷はキレイに治っていますが、会陰裂傷で縫った箇所には癒着が起きていました。
平たく言うと、膣の入口が狭くなってしまったんです。
ただ、ここでの癒着は治癒のひとつみたいで、大きな問題ではないそう。
超音波検査は問題なくできるし、トイレも問題なし。
ただ、セックスの時に痛いかもということでした。
あまりに痛みが出るようなら、麻酔を打って切開するらしいです。ただそれも、3ヶ月以上経ってからじゃないとダメとのことでした
できないこと
退院後に禁止されていたことを簡単にシェアしますね。
お風呂は1ヶ月はダメ
湯船でのお風呂や温泉は、1ヶ月はダメでした。
春の手術で正解!冬だと辛かった・・
私は確認が遅れて1ヶ月半後にOKを貰えましたが、解禁日を先生に聞いておくといいですよ。
性交渉は3ヶ月ほどNG
腹腔鏡の場合、膣から子宮を取り出して負担をかけているので、性交渉は3ヶ月ほどダメとのこと。
開腹だともう少し早いのかもしれませんね。(会陰や膣にあまり負担がないから)
水泳やテニスなどの激しい運動はNG
水泳やテニスもダメと言われていました。
元々どっちもしないので、困らなかったですけどね 笑
ただ、軽めの運動は勧められました。
運動と趣味の復帰
病気で安静にするのは大切ですが、「頃合いを見て体を動かさないとヤバいぞ!」という気持ちは入院前からありました。
診察のたびに運動について先生に質問。
体の様子をみながら、運動を取り入れていきました。
散歩を30分以上
手術の翌朝から歩くぐらい、体を動かさないと合併症(腸閉塞)のリスクが高まります。
朝の散歩を日課にして、療養に当てたGWは1日1万歩以上歩くこともありました。
体調次第ですが、カフェは退院後すぐに行けたので、家にずっといる必要もないかなと思います。
散歩を日課にしたせいか、運動不足にならず、太ってもいません
軽いストレッチからスタート
散歩以外の運動は、慎重に始めました。
お腹を伸ばす・足を広げるようなストレッチは怖くて、再開したのは手術から3週間後ぐらい。
私は慎重すぎたので、もっと早くスタートしても大丈夫だと思います。
肩周りのストレッチからスタートさせて、徐々に範囲を広げました。
会陰を縫っていたので、開脚は一番最後に復帰。
あまり動かないのも体によくないので、散歩は続けてくださいね。
ダンスは1ヶ月半で復帰
趣味のダンスは、1ヶ月半後に軽く流す程度で復帰しました。
1ヶ月後の診察で先生に相談したら、「いきなり全力投球じゃなきゃ大丈夫」とGOをもらえたんです。
腹筋について聞いてみると・・
腹筋も無理しない程度にやって。筋力はすぐどっかいっちゃうから!
と想定より早くOKが出たのに驚き!
腹腔鏡は回復が早いという理由を体感しています 笑
仕事復帰は辛かった
手術の相談をしているときに、「腹腔鏡だと仕事復帰は早くできるよ。1週間後かな」と聞いてましたが、やっぱり辛かったです!
1週間安静の意味
退院してきた直後、体力の衰えを感じました。
病院では大丈夫って思っていたのに、激減していた運動量が如実に体へ・・
少し散歩をすると微熱がでる、といったのが3日ほど続き、4日目からは元気に。
とはいえ、手術前と同じ調子に戻ったわけではなく、入院時よりいいという程度です。
「安静」という意味を理解しました。
GWにしたこと
- 駅近くのカフェまで散歩
- 少し遠出して、1万歩ぐらい散歩
- 駅ビルでお買い物
- 車で箱根ドライブ
意外とドライブがきつかったです。同じ姿勢でいるからだと思います
2週間休んでの仕事復帰(在宅)
GWを療養期間に当てて、十分に休んでから在宅勤務で復帰。
GWの療養でだいぶ回復したと思っていたのに、甘かった!
在宅とはいえ、座っている時間が長いのが久しぶりでキツイ。
働くのも久しぶりすぎて、大変 笑
集中力がとにかくもたず、少し働いて横になって戻るを繰り返し、なんとか復帰・・
病休していた同僚に「絶対、療養期間を取ったほうがいいよ」とアドバイスをくれましたが、その意味がわかりました。
GWがなかったらしんどかったと思います
1ヶ月ぶりの出社で発熱
仕事復帰も日が経つにつれて、手術前ぐらいの体調に戻ってる感覚がありました。
でも週末に「立てない!動けない!」ってくらいに疲れがでることも。
大丈夫そうだなと思って、出社を一度してみましたが、ものすごく疲れて夜には発熱。
上司も無理しないでと言ってくれたので、出社は徐々に増やすことにしました。
通勤
出社の問題は通勤です。
見た目では手術しているなんてわかりません。
満員電車でお腹を押されたりするリスクもあります。
怖いので、早朝出勤や早退、午後から在宅に切り替えるなど、人が多くない時間に移動するようにしています。
通院の記録
退院後の通勤記録をシェアしますね。
スケジュールを立てる時などに参考にしてください。
退院後1週間
日常生活に戻ってみてどうなるかを診たいから、ということで1週間後に診察を受けました。
この時点では、まだ出血が断続的に続いていて、体も本調子ではありません。
お腹の傷口チェックはなくて、会陰と膣の中の傷を診てもらいました。
おまたがまだ腫れていましたが、特に薬などはもらいませんでした。
2週間後、多量の出血で予約なし診察
冒頭で書きましたが、2週間後に突然の多量出血で受診。
出血を止めるために、血が固まりやすい?コットンみたいなものを留置されました。
溶けて消えるか、出てくることもある、みたいな説明を受けて帰宅。
この後、大量出血は起きていません
術後1ヶ月後
1ヶ月後の診察は、まだ少量の出血が続いている状態。
おまたの腫れが改善しないので、塗り薬をもらいました。
薬のおかげで腫れは改善!
運動やダンスの相談をして、手術前の生活に戻るスタートを切った感じです。
ただ出血が止まっていないので、次月も診察となっちゃいました。
これが最後の診察で卒業になると思うよ、と言われて帰宅。
本当はこの診察で、元のかかりつけ医にお戻しする予定だったんだけどね
術後2ヶ月後
ダンスも再開し、出社もできるようになってきている時期。
出血はほぼないものの、たまに鮮血が少量でていました。
それを伝えると、「診ましょう」と中を診察。
傷口はしっかり塞がってきていて、再縫合という感じではないとのこと。
ただ、流石に出血が止まらないのは長いのが気になるなぁ
念のため3ヶ月後にもう一度診ましょう、ということになりました。
膣の中は何かしらの理由で出血することがあり、手術前の傷跡じゃない可能性もあるそうです。
婦人科検診は続きます
子宮摘出したとはいえ、婦人科検診は続けてください、と医師からは言われました。
卵巣もあるし、稀に膣癌もあるためです。
婦人科検診は抵抗がありましたけど、この手術ですっかり慣れっこに 笑
会社の健康診断で構わないので、続けてみてね
まとめ
腹腔鏡での手術は、やっぱり回復が早いと思いました。
とはいえ、手術前と同じような生活に戻るには、2ヶ月ほど必要だと思います。
私も2ヶ月目で、80~90%戻ったかな、という感じ。
体力の衰えが、想像していたよりもありました。
無理は禁物ですね。