この記事では、子宮全摘での入院・手術でしたことや身体の痛み、食事、運動の様子などについてシェアします。
準備したほうがいいこともまとめてみました。
病院によって対応が異なる部分もあると思いますが、おおよその流れは同じだと思うので、参考になれば幸いです!
「手術する前に用意しておけばよかった!」もあったので、それもお伝えしますね
【Day1】入院初日(手術の前日)
子宮全摘手術の場合、事前の大きな検査はMRIぐらいです。
事前に済ませているので、直前に入院。
今はあまり入院させない方針みたいですね。医療保険も入院日数ではなくて、病気の診断がついたら一律に支払うタイプが主流のようです
したこと
朝、事務局で入院の手続きをして、パジャマのレンタルを申し込みます。
その後はすぐに病棟へ。
病棟に行くと、看護師さんが出迎えてくれて、病室と病棟を案内してくれました。
- 採血
- 朝に下剤を服用
- 医師と看護師の問診
- 身長体重の測定
- 体温と血圧、血中酸素チェックを朝と夕方に
- おへその掃除
- レルミナ服用(※)
- シャワー
※子宮筋腫を小さくするための薬をずっと飲んでいました。前日が最後の服用です。
この日は本当にヒマで 笑
看護師さんや薬剤師さんと挨拶して、身体の調子を確認するだけでした。
あと口の中を回診に来た先生がチェック。
グラグラしている歯があると危険なのだそう。
おへその中をオリーブオイルで看護師さんが掃除してくれます。
腹腔鏡はおへそからも器具をいれるためです。
ちなみに下剤はゆるーいタイプのもので、8~12時間後に効いてきます。お腹が痛くなることはありませんでした。
身体の調子
採血ぐらいしかしないので、体調に大きく関わるようなことはなし。
病棟を見て回ったり、院内のコンビニへ行ったりと自由に過ごせます。
私の病院は20時以降は外出禁止。
自販機やゴミ箱、洗面台、トイレなどチェックしておくといいですよ。術後は、歩き回る元気があまりないので。
食事
食事は昼ご飯と夕飯がでます。
メニューは普通。流動食とかではないです。
ただ夜9時以降は食べたらダメで、絶食に入ります。
お水も翌朝6時まで。それ以降は絶飲。
朝5時台に起きて、ギリギリまでお水飲んでました 笑
運動
運動の制限もありません。
ストレッチしたり、病院内を歩いたりと・・
術後はあまり動けないと思ったので、体をほぐしていました。
準備したほうがいいこと
初日は「術後に備えて準備!」が大事だと思います。
術後は動きがかなり制限されるし、体調がよくないです^^;
- お水(数本を手に取れる位置に)
- ペットボトルにキャップ付きストローをつけておく
- 寝たきりを想定して、ティッシュとか近くにセット
- 携帯電話の充電
- 貴重品をまとめる
- 術後の着替えと下着の用意
- 扇子
これは入院前にするのですが、除毛も指示されました。
恥骨の辺りまで、毛を剃っておきます。
扇子をとても重宝しました。レルミナ(薬)の影響で更年期障害があり、夜中でも急に身体が熱くなって起きちゃっていました
病院のルール
病院のルールをいくつかご紹介しますね。
- 病棟の外に出られる時間が決まっている
- 22時には完全消灯
- 食事は朝8時頃、昼12時頃、夕方18時頃
- シャワーは予約制
看護師さんの問診や清掃
- 看護師さんによる問診(検温と血圧)は、朝と夕方
- 体重は自分で測って、報告
- ベッドメイキングは毎日ではなかった
- 清掃は毎日
- 使用済みパジャマやタオルの回収は毎日
- パジャマとタオルは届ける日が決まっていた
【Day2】手術の当日|手術前
いよいよ手術です。
早朝に先生が様子を見に来てくれました。
オンコールなので開始時間は確定していないと言われ、心の準備をいつしようって思いながら待っていました。
したこと
手術に向け着々と準備が始まります。
- 点滴
- 医師と看護師の問診
- 体重測定
- 体温と血圧、血中酸素チェック
- 浣腸
病院によっては、着圧ソックスを履くようです。
私の病院ではフットマッサージャーの装着だったので、着圧ソックスはなしでした。
フットマッサージャーは、手術している時につけてもらいます。麻酔が効いているので意識はないですけどね
点滴針に苦戦
手術の点滴は場所が大事らしく、看護師さんが慎重に吟味していました。
2回失敗したのですが、恨みは当然ありません。(血管が細いのを自覚してた)
ベテランさんが来て、1発で入れてくれました。
点滴の針は細いのもあるみたいですが、手術だと太いやつじゃないとダメらしいのです
浣腸
ベットで浣腸をします。
温かい液体をおしりからゆっくり入れました。(結構な量)
何も出ない人もいるけど、大丈夫よー
私は結構がまんできたのですが、念の為トイレ近くで待機。
便秘気味だったので、スッキリしました。
おなかが痛くなることはなく、大腸カメラに比べたら全然楽。
「もうちょっと出し切ったほうがいいかな」って思ったんですが、とりあえずトイレを出たんです。
これを後で後悔しました・・
手術の時間が確定したら、看護師さんと準備を始めます。
手術用のパジャマに着替え、紙の使い捨てショーツを渡されました。
身体の調子
検査も特にないですし、浣腸も辛くないやつだったので、身体は問題ありません。
とりあえず熱がでてなくて一安心。
癌の手術の日に熱を出してしまった友達がいて、そのまま手術をしたら術後が大変だったという話が頭に残っていて・・
食事
何も食べられませんし、水も朝6時まで。
うがいならOKということで、ほんとにそれだけ・・
どんどん喉が乾燥していき、唇はカラカラ。
水と食事の解禁は、翌日の12時でした。
運動
点滴をつけたので、動きにくいではありますが、制限なし。
点滴をお供にウロウロしていました。
準備したほうがいいこと
術後を想定して、身の回りに必要となりそうなものを用意しておきます。
- お水
- ティッシュ
- 翌日の着替え(パジャマと下着)
- 扇子
携帯はどうしようかと思ったのですが、貴重品なので鍵のかかる引き出しに入れました。
手術の間は、鍵を看護師さんが預かってくれます。
翌日、看護師さんが着替えを手伝ってくれるので、パジャマと下着をわかりやすい場所に出しておくといいです。
【Day2】手術の当日|手術後
手術室には、看護師さんと歩いて行きました。
コンタクトはダメで、メガネ着用。
メガネも手術室の前で看護師さんに預けます。
病棟の看護師さんから、オペ看さんに引き渡され、手術室の中へ・・
数人の看護師さんに囲まれ、身体にいろんな器具が装着されていきます。
「点滴にお薬入れますね」と言われますが、麻酔ではなさげ・・?
口にマスクを当てられ、「深呼吸してください」と言われましたが、珍しくてキョロキョロしちゃって 笑
看護師さんから「もっと深く吸ってください」と言われて、大きく吸ったら眠気がきました。
下から砂嵐のように視界が消えていき、「目をつぶったら寝ちゃうなー」と思いながら、もう一度吸い込みました。
意識はここまでです。
手術室で目が覚める
起きてくださ~い
と手術室で起こされました。(予告通り)
ぼんやりしていて、「まだ眠い~」という感覚で痛みは感じず・・
ベットで病室まで戻り、病棟の看護師さんたちがお世話をしてくれます。
- 心電図
- フットマッサージャー
- 点滴
- 尿管
身体の調子
全身麻酔の影響なのか、少し吐き気を感じました。
看護師さんに「気持ち悪い」と伝えたら、吐き気止めを点滴に入れてくれました。
痛みも聞かれましたが、傷は全然痛みなし。
お腹は軽い生理痛ぐらいの痛みを感じますが、痛み止めはいらない程度でしたね。
ただ、インフルエンザの治りかけのように、身体がだるかったです。
微熱もあったと思います。
身体の中にメスをいれているので、何かしらの反応が出るのは当たり前ですよね
腰が痛い
手術中からずっと仰向けで寝ているせいなのか、腰が痛かったです!
実は手術後から翌朝まで一番キツかったのは腰痛。
看護師さんにお願いして、姿勢を何度か変えてもらいました。
とはいえ、点滴も尿管もフットマッサージャーもしています。
横になれるわけではなく、身体を少しナナメにする程度。
姿勢を維持するためのビーズクッションで、姿勢を変えてくれました。姿勢を変えるだけでナースコールを押すのは気が引けましたが、数回お願いしました。
会陰裂傷?
子宮は出産みたく膣から出すのですが、大きいのと硬い筋腫があったようで、会陰裂傷が起きたようです。
「縫ってあるからね」と手術直後に言われたのを夢現で聞いていました。
なので、おまたの辺りには腫れを感じました。
会陰裂傷については、事前に説明はありましたので、驚きはなかったです
お通じの予感・・
「こんなタイミング!」って思いましたが、便意が。。。
浣腸の時に完全に出し切っちゃえばよかった!と激しく後悔。
看護師さんに伝えると何かをおしりの下に入れてくれました。(動けないので)
結局、お通じはなかったのです^^;
でも気持ち悪い感じでしたね・・
雑談
私の病院は手術の待合室がなく、家族が待つことができないと言われていました。
ドラマと違う!笑
終わったら担当医から電話はできると言われたので、お願いしました。
手術がどうなったか私はよくわからず、家族からのLINEで無事に予定通り終わったことを知りました。(翌日に)
術後は機器がいろいろ付いているのと、元気がなくボーッとしているので先生の話を聞くどころじゃなかったです。
【Day3】手術の翌日
浅い眠りのまま翌朝を迎えました。
腰痛もあって眠れなかったんです。。
動けないというのもストレスで・・
したこと
翌朝、看護師さんが来て「歩けそう?」と尋ねてきました。
大丈夫そうだったので、看護師さんに助けてもらいながら、歩いてみました。
歩けたので、尿管を外すことができました!
尿管、気持ち悪いんですよ。。。
尿管を外す時に少しだけ痛かったです。看護師さんが器具をもってきて外してくれます。
- 医師と看護師の問診
- 心電図とフットマッサージャーを外す
- 歩けたら尿管を外す
- パジャマに着替える
- 体重測定と検温・血圧・酸素濃度チェック
術後は汗がすごくて。
午後に看護師さんに手伝ってもらって、やっとパジャマに着替えられました。
私は下着を出し忘れていて、カバンを漁ってもらうはめに・・・申し訳なかったです。
身体の調子
お腹の傷(器具を入れたと思われる)は痛くないです。
怖いくらいに痛くない・・!
お腹の中は、軽い生理痛みたいな痛さが続いていますが、薬が無くても大丈夫な程度。
おまたの腫れは感じるものの、強い痛みはありません。
ただ、微熱があって身体はだるいし、相変わらずインフルエンザの治りかけのようです。
あとお腹の張りが気になりましたね。(腹腔鏡の炭酸ガスの影響)
出血も続いていたので、ナプキンを着用。
汗だくで気持ち悪いな~と思いつつ、シャワーはお預けでした(入る気力もなかったですが)身体を拭くためのシートがとても役に立ちましたよ
食事
お昼に絶食絶飲が解禁されました!
絶食はともかく、お水が飲めないのが辛かったです。。
全部が乾いていく・・(うがいはOK)
お昼は完全流動食。
「全部食べられる!」って思っていたんですが、無理でしたね 笑
ちょっと食べると炭酸ガスで膨らんだお腹が、キツイ・・
「少し食べてベットにもたれかかる」を繰り返し、やっと半分くらい食べました。
少し冷えている人参ゼリーをとても美味しく感じました 笑
運動
尿管が取れたら、トイレは自力。
術後の合併症防止に歩いたほうがいいとは、事前に調べて知っていたのですが、体力と気力がなくて、そこまで歩けなかったですね。
母が見舞いにきたので、応接ルームまで行くのが精一杯でした。(歩くのも超遅い)
術後には腸閉塞になる可能性があるらしいのです。看護師さんも「なんでもいいから出てほしい(ガスとかお通じ)」と言っていました
雑談
おまたを縫っているせいか、トイレの時に力むのが怖かったです。
便秘体質だったものですから・・
慌てたくない反面、「早くお通じないと腸閉塞になっちゃう!」という焦りもありました。
そんなに心配しなくてもよかったんですけどね^^;
その日の夕方に少しお通じがあったので一安心。
あとお小水も、なんか勢いがないのが気になっていました。(これは、忘れた頃に治った)
便秘気味なのでマグネシウム系の便秘薬を使っていいかと、看護師さんに聞いてみたら、「力んで出血する人もいるから、全然いいですよ」と。気になる人は、聞いてみてくださいね。処方してくれると思います。
【Day4】手術から2日目
この日から急に元気になりました!
人間の身体ってすごいわーと感心したものです。
腹腔鏡でできた恩恵だと思います。
同じ手術を開腹でした友だちは、傷の痛みが中々取れなかったそう。
したこと
シャワー解禁!
汗だくの身体と髪を洗うことができました。
単純子宮全摘出術の場合、ドレーンもないですし、朝には点滴も外したので、一人で入れます。
- 点滴終了
- 初のシャワー
- 先生の診察
- 体重測定と検温・血圧測定・酸素濃度チェック
- 歩く
お通じ事情が一変!
子宮筋腫のせいだと思うのですが、便秘がすごくてウサギのようでした。
それが、術後は一変して・・
食べたらすぐにお腹がキュルキュルってなる 笑
筋腫がなくなったせいかもしれないし、腸になんらかの刺激があったのかもしれません。
「お通じ嬉しいけど、食べてすぐ来るのは困るかも!?」と心配になったくらいです
先生の診察
先生が病棟まで来てくれて、病棟にある診察室で中の様子を超音波で確認。
出血や縫ったところ、会陰部分などを診てくれました。
摘出した子宮と卵管を見る?と聞かれたので、画像で見せてもらいました。筋腫はやっぱり大きかったです。身体には大きな負担だっただろうなぁと改めて感じましたね。
身体の調子
身体の調子は、前日より格段とよくなっています。
歩けるようになったので、腰痛もなくなりました。
お腹の傷は相変わらず痛くないし、お腹の中も何かしていると忘れる程度の痛み。
おまたの腫れはあって、出血も少々続いています。(ほんとにちょっと)
微熱はあるものの、身体のだるさはそこまで感じず・・
ただ、身体に赤い湿疹が!
点滴針を固定していたテープの跡、尿管の管にそってなど身体のあちこちが赤くなっていました。
ナプキンもこまめに変えてもムレたので、この日から止めましたね。
食事
ご飯がおかゆから普通に戻りまして、ほぼ通常のごはんです。
ただ、炭酸ガスがまだ抜けきっていないので、ご飯を食べると胃が持ち上がる感覚があり、休み休み食べました。
食欲はあるんですけどね~
運動
歩くのは相変わらずのっそりですが、身体の辛さが和らいだので、歩くのを頑張りましたよ。
看護師さんからも「今日は廊下を何往復しました?」とチェックが入りました。
雑談
炭酸ガスが思っていたより、キツくて 笑
大きめのショーツも「傷に当てたくない」というより、「ウエストを締め付けたくない。ゆるゆるで」って感じ。
肩も痛くなる人がいるみたいで、その場合は着替えがちょっと大変かもしれません。
パジャマも緩いやつをお願いしておいて正解
【Day5】手術から3日目
友だちがお見舞いに来てくれました。
昨日までは、「人に会うまでは回復してないなぁ」と思っていましたが、一緒に屋上庭園を散歩できるまでに回復。
日に日に元気になります。
したこと
何もなければ明日が退院という日です。
血液検査をして、退院できる状態かをチェック。
- とにかく歩く
- 血液検査
- シャワー
- 先生の診察
- 体重測定と検温・血圧測定・酸素濃度チェック
先生の診察
まさかの2日連続診察でした 笑
当直だった先生が朝イチにきて、状態をチェック。
退院できそうだと言ってくれて、ホッとしました。
ここで、退院後の診察を予約しました。
普通の生活も戻ってどうなるか、1週間後に予約。
身体の調子
熱も平熱になり、身体のだるさはほぼありません。
傷も痛くないし、お腹もきにならないです。
ただ、おまたの腫れと出血はありました。
お通じは相変わらず順調で、「食事すぐ」から「食事をして少し経ってから」に変わってきたので安心。
炭酸ガスの膨満感は、まだ少し感じました。
食事
完全に普通のお食事です。
甘いものをこっそりコンビニで買って、食べたくらいw
炭酸ガスもだいぶ抜けましたが、食べると胃が持ち上がるような感覚は少し残っていました。
運動
6,000歩ほど歩きました。
屋上庭園で外の空気を吸いながら、何往復も・・
なんとなく腹筋を使っても大丈夫そうだなぁとも思いましたよ。
雑談
お友達がお見舞いの花を持ってきてくれたのに、受付で没収されてしまったらしく。。
申し訳なかったです。
【Day6】退院日(手術から4日目)
熱もなく、異常もなかったので無事に退院が決定。
朝ご飯までいただいて、10時には出ます。
したこと
最後の日は、退院の手続きがメインになります。
- 体重測定と検温・血圧測定・酸素濃度チェック
- 入院費のお支払い
- 帰り支度をして、看護師さんと忘れ物チェック
回診に間に合えば、医師の問診があったのですが、その前に退院しちゃいました 笑
身体の調子
タクシーで帰るのは問題ないなって思えるぐらいに回復していました。
早く歩けないし、重いものを持つのは不安がありますが、それでも元気。
おまたの腫れは少し良くなりましたが、出血はまだちょっと。
炭酸ガスもだいぶ抜けましたが、ゆるゆるのワンピースをもってきて正解でしたね。
退院の準備
病院の朝は早いので、ご飯を食べたらスーツケースにまとめました。
ただ、入院時と違ってゆっくりしか動けないし、狭いところで何かにぶつからないように気をつけないといけません。
なので、準備は時間に余裕を持つことをオススメします。
病院からもらうもの
病院からは、退院後の注意点とお守り代わりのロキソニン・胃薬をいただきました。
- 退院証明書
- 退院後の注意書き
- お薬
お会計の際、診療明細をもらうようにしておきましょう。
保険の請求などで使うことがあります。
退院後の注意点
- 生理並みに出血したら、電話すること
- お風呂はまだダメ。シャワーのみ
- 1週間は安静生活を
- 傷口のテープは自然に取れるまでは貼っておく
まとめ
手術前と手術後で、自分の体調は大きく変わります。
ただ、順調に回復すれば、術後2日目から劇的に元気に!
とはいえ、仕事復帰できる感じはなく「手術後と翌日に比べれば楽だな」という程度です。
私の場合、傷は痛みませんでしたが、痛い人は我慢せずにお薬をもらってくださいね。
手術が上手くいき、早く日常生活に戻れることを祈っています!